脳神経外科学講座
講座紹介
研究の概要とテーマ
2012年4月より昭和大学医学部脳神経外科講座を担当させていただいています。東京都多摩地区で20数年間にわたり脳動脈瘤、頚部頚動脈狭窄、バイパス術などの脳血管障害の手術治療、良性脳腫瘍の手術を中心に取り組んできました。前任地の東京都立多摩総合医療センターから昭和大学での2001年7月~2019年の期間にわたって主導した脳神経外科手術件数が10,016件と1万件を超えました。
その中でも術者、指導助手、監修者として、脳動脈瘤クリッピング術1,894件、頚部頚動脈内膜剥離術 886件、脳血管バイパス術484件、脳腫瘍摘出術 1,154件 は日本有数の規模です。また特に解離性脳動脈瘤の治療経験数は400例に上り、おそらく世界一と自負しています。
2016年からは昭和大学4施設全体で年間手術が1,200件を超え、大学施設として日本有数の手術件数を誇っています。詳細については脳神経外科ホームページ(https://www.nouge-shujutsu.jp/)をご覧ください。
多くの手術において安定した結果を出すためは、“安全、確実”が何より大切だと考えています。手術を受けられる患者さんについてはもちろん、すべての患者さんについて、その一人一人について、詳細にデータを検討し、徹底的に治療方針、手術の方法をきめ細かくスタッフ一同で討議して治療にあたっています。昭和大学で扱う脳神経外科の疾患は脳血管障害(脳動脈瘤、頚部頸動脈狭窄、脳AVM、脳血管バイパス術)、脳腫瘍(下垂体腺腫、髄膜腫、神経鞘腫、神経膠腫、転移性脳腫瘍など)、機能外科(顔面けいれん、三叉神経痛)、てんかん外科を中心としています。昭和大学脳神経外科チームのキャッチフレーズは、“安全、確実、完璧な治療をめざすエキスパート集団”です。
研究テーマ(主担当者)
- 脳ドックと連携した未破裂脳動脈瘤の疫学的研究(水谷)
- ワークステーションとフュージョン画像を用いた手術シミュレーションに関する研究(水谷)
- 口腔内細菌と脳神経疾患との関連(清水)
- 安全有効なな後頭蓋窩開頭法に関する研究(清水)
- カダバーを用いた頭蓋頚移行部の解剖に関する研究(清水)
- 医療用画像の研究と3Dフュージョン画像への応用(松本)
- てんかん脳波の非線形デジタル解析(佐藤)
- てんかん病理と脳波の関係性の研究(佐藤)
- 高密度(256チャネル)脳波を用いたてんかん原性部可視化技術の開発(佐藤)
- インドシアニングリーン輝度解析によるバイパス術後過灌流症候群の術中予測法の開発(佐藤)
- マルチモダリティMixed Reality(MR)技術によるてんかん外科術中イメージングの研究 (佐藤?飯塚)
- 原発性悪性脳腫瘍患者に対する標準治療成績を調査するコホート研究 (MG-Control Study)(小林)
- 脳腫瘍の遺伝子解析ならびに薬剤感受性の検討(小林)
- Mixed Reality技術による術前シミュレーションの有効性とその将来性に関する研究(飯塚)
沿革
脳神経外科学教室のあゆみ
当教室は、1962年5月 松井 将外科助手により脳神経外科の診察が開始されました。1968年4月松井助教授が初代脳神経外科学講座主任教授に就任され、昭和大学外科学教室の第3講座として脳神経外科を発足させました。この時から、脳腫瘍、脳血管障害、頭部外傷などの脳神経外科疾患全般にわたり診療や臨床研究などがなされるようになりました。1989年3月に松井教授が定年退職され、同年4月に第2代脳神経外科主任教授として松本 清助教授が就任、1992年には専門医制度の確立や研究細分化などの諸事情により昭和大学外科学教室より脳神経外科学教室を分離独立させました。2002年3月松本教授は定年退職され、2002年5月、第3代脳神経外科主任教授として阿部琢巳講師が就任されました。そして、2012年4月より、第4代脳神経外科学講座主任教授として水谷 徹教授が就任し、現在に至ります。
2020年7月現在、51名の教室員(うち日本脳神経外科学会専門医34名)で構成されています。大学施設としては日本有数の手術件数を誇っている昭和大学脳神経外科チームのキャッチフレーズは“安全、確実、完璧な治療をめざすエキスパート集団”。脳血管障害(脳動脈瘤、頸部頸動脈狭窄、脳AVM、脳血管バイパス術)、脳腫瘍(下垂体腺腫、髄膜腫、神経鞘腫、神経膠腫、転移性脳腫瘍など)、機能外科(顔面けいれん、三叉神経痛)、てんかん外科を中心に、すべての患者様に徹底的なきめ細かい治療を行っています。。
講座員
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