看護学科
患者さん一人ひとりに異なるケアを適切に行っていくためには、自分で考え、判断し、行動する主体性と、患者さんの気持ちや立場になってケアを検討できる豊かな感性が求められます。
看護学科では、「人間」「健康」「看護」の3つの科学の分野からカリキュラムを編成し、理論と実践の両面から人間そのものと向き合い、考え、深く理解していく力を養います。
「実践の科学」と呼ばれる看護について、看護師課程および保健師課程(選択?学内選抜制)を用意し、医系総合大学ならではの恵まれた教育?実習環境のもと、スペシャリストを育成します。
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学科主任挨拶
看護師は、患者さんを「病人」として捉えるのではなく、「かけがえのない一人の人間」として捉え、あらゆる情報を統合して判断し、生活の視点で24時間関わり続けられる、やりがいのある仕事です。
本学の建学の精神にもある至誠一貫は、常に相手の立場に立って行動し、真心を尽くす心ですが、まさしく看護の精神と一致します。また医系総合大学であるメリットを活かし、初年次から他学部?多職種と共にチーム医療の基盤となる連携教育を学んでいきます。
看護学科はその中でも中心的な存在です。こうした学びを通して、多職種と共に意見交換をしながら学びを深められることは、看護を学ぶ上で貴重な体験になります。富士吉田での寮生活は、この基盤をつくる重要な環境となっています。
また指導担任制度を取り入れており、教員と学生の距離が近く、困った時には、学習面や進路相談等きめ細やかなサポート体制が整っています。
本学は8つの附属病院を持ち、経験豊富な臨床現場のスペシャリストである臨床教員と共に、最先端の医療を学ぶことができます。このような素晴らしい環境の基で、幅広い経験を積むことができます。さらに大学院に進学し研究を重ね、看護を探求し続けながら新たな提案が出来、地域や社会に積極的に貢献できる人材育成を目指しています。
在校生メッセージ
私は、多職種と協働しながら、個別的な看護ケアが提供できる看護師になりたいと思い、昭和大学を選びました。
昭和大学では、1年次に富士吉田キャンパス、2年次以降は旗の台キャンパス、横浜キャンパスで学びます。
1年次は富士吉田キャンパスの寮生活で、学部、学科が異なる人々との共同生活を通じて、協調性の大切さを学ぶことができました。さらに、1年次から開始する学部連携教育では、職種による専門性と多角的な視点で患者を捉えることの必要性を知ることができました。この経験をふまえて、看護の専門性とは何か、看護の視点でどのように患者を捉えていくのかという問から、自身の学びを深めるきっかけになりました。
2年次からは横浜キャンパスで、より看護の専門性に特化した講義?演習により、身体面だけでなく、精神面や生活背景といった社会面を含め、患者にアプローチしていくことの重要性を学ぶことができました。これにより、2年次の学部連携教育では、入院中の治療?ケア計画だけでなく、退院後の生活も見据えて考えることができました。
大変なことも多いですが、私の目指す看護師像に近づくためにも、講義や演習で沢山の知識?技術を身につけ、友人たちと助け合いながら、日々頑張っています。
1年次の寮生活では、他学部の学生と共に生活をしました。一緒に食事や勉強をし、時には夜通し話をすることもあり、私の人生の中で最も人と関わる時間が長い1年でした。2年次からは横浜キャンパスで看護に必要な専門的な知識や技術を学びました。また、学部内のグループワークや他学部との連携授業もあり、他学部の人々の意見を聞く機会が多く、様々な考え方を学ぶことができました。また、部活動に所属することで学年の垣根を越えて、交流を持つことができています。
現在は病院実習で様々な患者さんと関わらせていただいています。座学では学ぶことのできない、病いを抱える人の思いに触れることができ、自分には何ができるかと考えることで患者さんと向き合うと共に自分とも向き合うことができています。
看護の勉強では、学習内容が多く知識をつけることに必死になってしまいがちですが、昭和大学に入り、多くの人と関わりを持つことで、教科書以外のことからも学ぶことが重要であることに気づくことができました。
日々の忙しく大変なことも多いですが、同じ看護師を目指す仲間と共に助け合いながら、私の理想とする「常に相手の立場に立って考えられる看護師」に近づくことのできるように学び続けたいと考えます。
呼吸器疾患のほか、肺がんの化学療法も扱っています。終末期の患者さんとの関わり方の難しさなど大変な面のある現場ですが、それに打ち勝つようにスタッフは明るく、笑顔で挨拶を交わす雰囲気は、とても居心地の良い勤務環境です。
昭和大学では、看護学科の学生が、附属病院に就職を希望した場合、就職したい病院を希望することができます。
だから、僕は、臨床実習に行って、「この病院で働きたい!」と惹かれていた足球比分网を希望しました。
憧れていた勤務先だったので、モチベーションを高く保ち、勤務が出来ています。
患者さんと数年のお付き合いになることもありますが、そのご家族からの感謝の言葉は、更なる勤務のエネルギーになっています。
卒業して、私は、横浜市で保健師として、保健福祉センターで働いています。
妊娠中の相談を受けたり、新生児の訪問や、健康診断をとおしてお子さんの成長を見守るという地域に根付いた活動を通じて、母子を支援するという仕事をしています。
予防医学の観点に加え、初めての出産?育児で不安を抱えている方の相談にのったり、お子さんと一緒に過ごせる場の提供なども行っています。
「話を聞いてもらえて子育ての不安が解消された。」そんな声が、とても励みになっています。
保健医療学部看護学科 講師
藤が丘病院 勤務 藤後 秀輔
わたしが所属する救急外来(ER)は、心停止状態の方や重症の方、意識の無い方などを受け入れ、その命を取り留める場です。
患者さんの情報を医師に伝え、治療方針に合わせて必要な物品や薬剤を用意します。
意識しているのは、「聞き耳を立て、声を張る」ことです。医師の所見を正確に把握し、速やかに準備するためです。
患者さんに意識のある場合には、医師との橋渡しの役目も果たし、また各専門科の医師への連絡?依頼も重要な仕事です。
調整役としての看護師の役割の大きさを日々感じ、とても遣り甲斐を感じています。