内科学講座 呼吸器アレルギー内科学部門

THE DIVISION OF RESPIRATORY AND AllERGY, DEPARTMENT OF INTERNAL MEDICINE

医療関係者の皆様へ

呼吸器アレルギー内科紹介

診療科紹介

1928年の本学創立と同時に内科学が開設され、内科学教室の初代教授として、本学の創立者である上條秀介教授が就任されています。
その後、第一内科は、川上保雄教授、高橋昭三教授、足立満教授が主任教授を努められ、2008年より呼吸器?アレルギー内科となり、2013年4月に第7代の主任教授として相良博典教授が就任され、現在に至っております。

昭和大学呼吸器?アレルギー内科は、日本内科学会、日本呼吸器学会、日本アレルギー学会、日本感染症学会、日本呼吸器内視鏡学会、日本がん治療認定医機構、日本臨床腫瘍学会認定の教育施設です。
当科での研修で内科専門医や呼吸器専門医、アレルギー専門医、感染症専門医の取得が可能です。呼吸器疾患全般を対象として診療を行っていますが、特に気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺癌、睡眠時無呼吸症候群、呼吸器感染症、びまん性肺疾患を中心に診療しています。

当科の相良教授の専門が気管支喘息、COPDです。前任の足立教授、高橋名誉教授、川上名誉教授ともに日本アレルギー学会の会長を歴任されており、2019年には新たに相良教授が会長就任に決定し、東京で開催の予定です。
治療の進歩とガイドラインの普及に伴い、喘息患者さんの入院数は減少する傾向にありますが、その一方で罹患率は増加しており、外来通院を要する患者さんは増加しています。
また、難治性/重症喘息患者さんも当院などの専門施設に集中する傾向にあり、今後も喘息は主要な疾患の一つと考えています。
また、当科では、気管支喘息や花粉症に対して、急速減感作療法などの免疫療法や、重症難治性気管支喘息もオマリズマブによる抗体治療も積極的に行っています。

睡眠時無呼吸症候群に対しては、耳鼻咽喉科、神経内科、昭和大学歯科病院および地域医師会と連携し、包括的な診療を行っています。睡眠時無呼吸症候群の患者さんは熟睡できず、日中の活動や思考、労働能力、運転能力などが低下します。
重症の睡眠時無呼吸症候群の患者さんは、高血圧や糖尿病、高脂血症と言った生活習慣病を合併しやすく、さらに夜間の無呼吸による低酸素血症のため、動脈硬化の進行が加速してしまいます。よって、重症の睡眠時無呼吸症候群の患者さんの生命予後は悪く、10年間無治療でいますと10人のうち3人が、主に心筋梗塞や脳梗塞で亡くなってしまいます。
治療は他の生活習慣病と同様やせることが肝心ですが、重症患者さんでは持続陽圧呼吸療法装置(CPAP)を装着して眠ることが必要になります。質のよい睡眠をとることは、健康で有意義な人生を送るために必要不可欠なのです。
当科におきましては、ポリソムのグラフィー(PSG)と簡易診断機を用いて、睡眠時無呼吸症候群の診断と治療を行っています。現在当科にはCPAPで通院している患者が約110名おり、年々増加しております。

呼吸器外来、アレルギー外来の他、アスベスト外来や禁煙外来などの専門外来を開設しております。
主に以下の疾患を診療しています。

呼吸器疾患
気管支喘息
肺癌
呼吸器感染症(肺炎、肺化膿症、肺結核など)
慢性閉塞性肺疾患(肺気腫、慢性気管支炎)
過敏性肺炎
間質性肺炎
慢性呼吸不全
睡眠時無呼吸症候群
全身疾患としての肺疾患(サルコイドーシス、膠原病肺など)
肺循環障害(肺血栓塞栓症、肺高血圧など)
胸膜疾患(気胸、胸膜炎など)
縦隔疾患(縦隔腫瘍など)
職業性疾患(アスベスト肺、職業性喘息など)

患者さまの満足していただける医療を常に心がけております。
診療体制や、外来のご案内についての詳細は、下記をクリックしてください

呼吸器?アレルギー内科 診療のご案内(足球比分网)

関連リンク

医学部生?研修医の方へ

教室紹介

昭和大学医学部内科学講座呼吸器?アレルギー内科学部門は、日本内科学会、日本呼吸器学会、日本アレルギー学会、日本感染症学会、日本呼吸器内視鏡学会、日本がん治療認定医機構、日本臨床腫瘍学会認定の教育施設です。
当科での研修で内科専門医や呼吸器専門医、呼吸器内視鏡専門医、アレルギー専門医、感染症専門医、がん治療専門医の取得が可能です。気管支喘息、他のアレルギー疾患、睡眠時無呼吸症候群、肺癌、COPD、肺炎、びまん性肺疾患、膠原病に関連する呼吸器疾患など、幅広く疾患を診療できるようになっておりますので、呼吸器アレルギー疾患に興味を持っている先生方を歓迎しております。週1~2回のカンファレンスで、症例検討会を行っています。また、入局と同時に研究テーマが与えられ、各サブグループの責任者が研究の指導を行います。

呼吸器アレルギー内科は幅広い一般医としての知識と技術を十分身に付けながら、一流の専門医を養成する場でもあります。単に基礎研究だけで終わるのではなく、臨床に還元できる研究を目指しており、早期の海外留学により世界的な成果を上げ、第一線で活躍している先生や、他大学や昭和大学藤が丘病院、昭和大学横浜市北部病院の教授、准教授として活躍している先生方も多数おります。

更に呼吸器アレルギー内科で幅広い知識と技術を身につけるだけでなく専門性も兼ね備えることで、呼吸器アレルギー内科から開業や、他病院へ就職された場合も極めて高い評価を得ています。現在、准教授2名、講師3名で、助教など9名、大学院生は2名が大学に在籍し、他に米国への留学2名や他病院へ数名が出張しております。

研修の中心となる病棟では、2人または研修医を含めた3人のグループ制で受け持ち患者の診療を行っております。上級医はそれぞれ専門性を持ちアドバイスや指示を行いますが、治療方針などの決定に際してはグループで相談することで、医療の質を上げるとともに研修医も単に技術を学ぶだけでなく、自分で考える診療を身につけることができます。
診断や治療方針の決定が困難な症例に関しては、教授回診や症例検討会などで症例検討しており、呼吸器アレルギー内科の場合はいろいろな専門性を持った医師が集まることで、一つの専門性を超えた解決を目指します。

また呼吸器アレルギー内科では、出身校や男女問わず働きやすい職場環境づくりを心がけております。女性医師の勤務形態についてもご相談させていただきます。

呼吸器アレルギー内科で学ぶ意義

昭和大学の呼吸器アレルギー内科の特徴としては、気管支喘息、COPD等の将来何科に進もうとも遭遇する可能性のある疾患から感染症、ARDSなどの集中治療を要する疾患、気胸、間質性肺炎、肺癌、睡眠呼吸障害といった多岐にわたる疾患について幅広く学ぶことができます。
一般内科医としての思考プロセスから胸部レントゲン、胸部CTの読影、抗菌薬、ステロイド、抗癌剤の投与法、人工呼吸器管理、トロッカーカテーテル挿入等の手技まで、外科?内科問わず全ての研修医にとって勉強になると考えます。将来進む科を問わず、全ての研修医にとって勉強になる科ではないかと思います。
また、日本呼吸器学会の専門医数は全国4590人(平成23年4月5日付)と、消化器専門医16,048人、循環器専門医 11,479人(平成21年11月)にくらべて非常に少ないのですが、肺癌、COPDの患者は増加の一途であり、時代のニーズに合った科でもあります。

今、進路(研修先)に迷っている医学生は昭和大学、他大学を問わず、是非とも足球比分网を見学してください。見学先として呼吸器アレルギー内科を選んでいただけたら尚よいと思います。
当院は学閥もなく、アットホームな雰囲気で、我々呼吸器アレルギー内科の医局員は肺癌、感染症、アレルギー、睡眠呼吸障害と専門はそれぞれ分かれておりますが、教育熱心?研究熱心である点は共通しており、皆さんのことを快く受け入れ、熱心に指導してくれると思います。ぜひ一緒に呼吸器?アレルギー疾患の勉強をしましょう。

主な週間研修スケジュール

主な週間研修スケジュール

月曜日夕刻 呼吸器外科、放射線科、病理との合同カンファレンス
水曜日午後 医局会
木曜日 午前 教授回診
午後 肺癌症例検討
金曜日夕刻 喘息、アレルギー、睡眠時無呼吸症候群検討

検査手技研修
気管支内視鏡検査????月曜午後、水曜午前
気道過敏性検査?????火曜午後
ポリソムのグラフィー(PSG)??月曜夕刻、火曜夕刻、木曜夕刻、金曜夕刻
消化器内視鏡検査????火曜午前
心臓超音波検査?????月曜午前
腹部超音波検査?????水曜午前

その他、教授外来診療の介助や、病理学とのCPCや、他科との合同カンファレンスなどでの、症例検討の機会が多数用意してあります。
また、病態研究のための研究ミーティングや研究会、他大学講師による講演会などが用意されています。

優れた専門性と幅広い知識と技術を目指す希望にあふれた方を昭和大学呼吸器?アレルギー内科はいつでも歓迎しております。入局希望者の方は下記までご連絡をお願いします。

呼吸器アレルギー内科の卒後臨床研修ポリシー

わが呼吸器?アレルギー内科の教育方針は、スペシャリストかつジェネラリストを養成することです。アレルギー、腫瘍、感染症などの指導医、専門医が多数在籍しており、呼吸器内科医としての勉強は勿論一般内科としての教育を受けることができます。
また気管支内視鏡を始め、腹部エコー、心エコー及び上部消化管内視鏡などの検査研修も充実しております。入局後は、指導医とチームを組み、毎日カンファレンスをすることにより、より実践的な実力をつけることができます。週に1回の医局会での症例検討や、呼吸器外科、放射線治療科との合同による呼吸器カンファレンスを通して、より専門性のある症例を勉強することができます。
私たちと一緒に勉強できることを楽しみにしております。ぜひ見学に来てください。

講座紹介

教室紹介

1928年の本学創立と同時に内科学が開設され、内科学教室の初代教授として、本学の創立者である上條秀介教授が就任されています。その後、第一内科(現在の呼吸器?アレルギー内科)は、川上保雄教授、高橋昭三教授、足立満教授が主任教授を努められ、2008年より内科学講座 呼吸器?アレルギー内科学部門となり2013年4月に第7代主任教授として相良博典教授が就任され現在に至っています。

昭和大学呼吸器?アレルギー内科は、日本内科学会、日本呼吸器学会、日本アレルギー学会、日本感染症学会、日本呼吸器内視鏡学会、日本がん治療認定医機構、日本臨床腫瘍学会認定の教育施設です。

当科での研修で内科専門医や呼吸器専門医、アレルギー専門医、呼吸器内視鏡専門医等の専門医資格の取得が可能です。当科の特徴は広範囲な内科領域を網羅することです。呼吸器疾患、アレルギー疾患、各種感染症などが対象疾患となるため、幅広い知識と手技を身につけることができるとともに、呼吸?循環などの全身管理の実際を指導医と一緒に診療できます。また、他科や他病院との連携も良好な関係であり、呼吸器外科や放射線科、病院病理部との合同検討会も多く、EBMに沿った診断と治療を行っています。2011年度より呼吸器センターとなり、呼吸器外科とも協力し、あらゆるニーズの呼吸器疾患に対応できるよう努力しております。

前任の足立教授、高橋名誉教授、川上名誉教授ともに日本アレルギー総会の会長を歴任されており、相良教授も2019年に会長就任が決定しており、当科は気管支喘息治療のパイオニア的存在のひとつです。難治性?重症喘息患者も当院などの専門施設に集中する傾向にあり、今後も気管支喘息は主要な疾患の一つと考えています。また当科では、気管支喘息や花粉症に対して、急速減感作療法などの免疫療法やオマリズマブによる抗体治療も積極的に行っています。

睡眠時無呼吸症候群に対しては、耳鼻咽喉科、神経内科、昭和大学歯科病院および地域医師会と連携し、包括的な診療を行っています。ポリソムノグラフィー(PSG)と簡易診断機を用いて、睡眠時無呼吸症候群の診断と治療を行っています。現在当科には持続陽圧呼吸療法装置(CPAP)を使用している患者さんが年々増加しております。

肺癌は日本の癌死亡の中の1位で、今後も増加することが予想されています。癌の中でも予後の悪いもので、より効果の高い、患者さんのQOL(quality of life:生活の質)を損なわない治療法を開発していくことが急務です。手術、抗がん剤による化学療法、分子標的治療薬による治療、放射線療法を組み合わせエビデンスに基づいた最新の治療をしています。また、より有効で毒性の少ない治療法の開発にも積極的に取り組んでいます。緩和ケアは、肺癌治療の初期から必要なものであり、緩和医療科とも協力し、癌患者さんの痛みのコントロールや、心のケアにも積極的に取り組んでいます。

アスベストが近年社会問題になっており、今後アスベストによる肺癌や胸膜中皮腫が増加することが予想されています。当科では、週1回アスベスト外来(月曜日午後)を開設しています。慢性閉塞性肺疾患(COPD)はタバコによる病気で近年増加傾向です。できるだけ早くCOPDの診断をつけ、禁煙することが重要であり禁煙外来(月曜日午後)を設けています。またCOPDの評価、教育のための入院プログラムも設けています。特に冬季の感染、急性増悪にはワクチン接種など注意を払っています。年2回春と秋に看護師や理学療法士、薬剤師、栄養士の協力を得て包括的な呼吸器ケア教室を行っています。

呼吸器感染症は市中肺炎、院内肺炎、肺真菌症や非結核性抗酸菌症、時に肺結核症などが診療対象となります。できるだけ迅速に原因菌を同定していく努力をすること、そして抗菌薬を適正に使用し治癒に努めることが重要であり、当院臨床感染症科とも協力し、細菌検査部や薬剤部とも密に連携を持って診療を行っております。

当科では上記のようにアレルギー性疾患から腫瘍性疾患、びまん性肺疾患に至るまで、症例は多岐にわたり、治療レベルも高く、かつ関連病院も多いため、豊富な臨床経験を得ることができます。また多くの医局員が留学経験者であり、世界レベルの臨床、教育、研究を行っております。希望者には積極的に海外への留学の機会があります。研究活動、臨床および基礎的研究の国際学会での発表を推奨し、主要な国内、国際学会で発表した研究は論文で発表するようにしております。最新の知識や技術を学ぶため、医局に世界各国から著明な先生を外部講師として招聘し勉強会を行っております。

キャリアイメージ

呼吸器内科に入局して

大学院2年目 山口 宗大(やまぐち むねひろ)

略歴
  2008年 帝京大学医学部卒業 足球比分网臨床研修医
  2010年 昭和大学医学部大学院(呼吸器?アレルギー内科専攻)入学

資格
  日本呼吸器学会所属
  日本アレルギー学会所属

昭大を選んだ理由

臨床研修制度が確立され数年がたち、当時の私も臨床研修医として色々な科をローテートしており、研修医1年目に呼吸器?アレルギー内科で約2か月間勉強させていただきました。研修医半年が経過し少しずつ慣れてきていたと自負?しておりましたが毎日のように緊急入院がありとても忙しく、しかし充実した研修であったと思います。また、他科から見れば一見地味なように思われますがローテートしてみると急性期から慢性期、肺感染症?アレルギー疾患?腫瘍?びまん性肺疾患?COPD etcなど意外と範囲が広く驚いたことを覚えています.。
医局の先生方はとても気さくで雰囲気がよくまた知識のない私にいろいろな先生方が適切な指導をしてくださりました。また以前より私自身、気管支喘息に興味があり足立教授の専門であると同時に日本屈指ということもあり一流のところで学びたいと考え入局させていただきました。

今の仕事

昭和大学呼吸器内科の病棟業務は班制であり現在は上司の先生と二人で約10~15人の入院患者を診ています。医師として4年目になりある程度仕事には慣れてきましたがまだまだ未熟であり、怒られたりもしながらも日々勉強と思い精進しています。病棟業務の合間をぬって大学院の授業や実験をしています。研究は喘息マウスモデルや細胞を使ったりと研究する前は苦手意識がありましたがやってみると意外と時間を忘れてしまうぐらい楽しいです。今年はATSで発表する機会も与えていただき毎日とても充実しています。今年から研修医の先生方や医学生が下につく機会も増えてきており教えられる立場から教える立場になったことで自分の勉強不足を痛感しております。

今後の目標

沢山の事を学び、早く一人前の呼吸器内科医になれるように努力する。当医局はいろいろな研究が盛んに行なわれており海外や国内留学をした先生方がたくさんいるのでその先生方とともに研究を行いチャンスがあれば留学をしたいと考えています。

医局員

9年目 楠本 壮二郎(くすもと そうじろう)

略歴
  2003年 昭和大学医学部卒業
  昭和大学医学部第一内科入局
資格
  日本内科学会認定内科医
  日本呼吸器学会呼吸器専門医、
  日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医

呼吸器アレルギー内科を選んだ理由

 私は昭和大学医学部を平成15年に卒業した後、旧第一内科学教室へ入局しました。2年間の臨床研修制度が必修化される直前で、卒業後すぐに入局できた最後の世代です。現在のように、臨床研修をやりながらではなく、卒業前に進路を決定するのが一般的でした。平成20年4月から臓器別の講座に分かれましたが、旧第一内科教室は呼吸器アレルギー、リウマチ膠原病、糖尿病代謝内科のグループがあり、入局して半年後くらいにどこかに所属するというかたちをとっていました。入局する前から呼吸器をやろうとおぼろげながら考えておりましたが、学生身分でたいそうな志をもっていたわけではありません。自身の進路決定の理由についてこんなことを書くと方々から怒られそうですが、①血をみるのが好きではないため、外科医には向かない②小さい頃、喘息や肺炎で病院通いや入院した経験があるため、小児科も考えていたが、泣き叫ぶ子ども相手に粘り強く診療をする小児科の先生の姿をみて、『このような忍耐力は自分にはないと思った』という安直な自己分析をもとに内科分野を選ぶことにし、最後は旧第一内科医局説明会の宴席で、足立教授の隣に座ったことが、その後の運命を決定付けました。旧第一内科は自由闊達な気風を持つ教室でありましたが、そこから分かれた呼吸器アレルギー内科にもその気風は脈々と受け継がれております。現在は、病棟で入院患者さんの診療にあたるのが中心ですが、外来、救急当番、検査なども平行して行っており、当然一人で診るのは不可能です。したがって、何人かの医師で班を形成して診療にあたっています。常時50名前後の患者さんが入院されており、どの方も呼吸器という生命を維持するために重要な内臓に障害をもっており、急激な状態変化は日常茶飯事です。集中治療を要する重症の方も少なくありません。そのため、医師だけではなく病棟の看護スタッフも含めチーム医療として連携を強め、医療の質を向上させることを目指しています。また、地域の中核病院であると同時に、教育研究機関でもあり、学生、研修医の教育や臨床試験や治験といった業務も行っています。呼吸器疾患の患者さんは社会の高齢化にともなって、急速に増加しております。ところが、患者数に比して呼吸器科医は絶対的に不足しております。

呼吸器科は分野として
①自己免疫疾患?アレルギー、腫瘍性疾患、感染症など、ありとあらゆる病態が表出する ②急性肺障害、重症肺炎といったCritical Careから慢性閉塞性肺疾患を代表とするrehabilitationまで多くの時相が含まれている。したがって、幅広い知見を持ち、ときには怒涛のように攻め、ときには石のように耐え忍ぶ強い心が必要です。言うは易し、行うは難し。そのようになれるよう日々研鑽に努め、一人でも多く、呼吸器診療の味方を増やしていきたいと考えています。

米国留学体験談

9年目 山本 真弓(やまもと まゆみ)

略歴
  2003年 昭和大学医学部卒業
       昭和大学医学部第一内科入局
  2005年 あそか病院 呼吸器科
  2007年 横浜市立みなと赤十字病院 アレルギー科
  2008年 米国 ピッツバーグ大学留学
  2009年 昭和大学大学院修了 医学博士号取得
  2011年 昭和大学医学部内科学講座呼吸器アレルギー内科部門

資格
  日本内科学会認定内科医


留学について

大学院に進み臨床研究を中心に行うにつれ、大規模臨床試験を多く手掛けるアメリカの医療や研究に興味を持つようになりました。海外の学会に参加し世界の研究者と接するうちに、留学をして臨床と研究の場に直接触れてみたいと感じ、呼吸器アレルギー内科足立満教授のご高配を賜り、2008年12月より2011年2月まで米国ピッツバーグ大学メディカルセンターのSally E. Wenzel先生のもとで研究生活を送りました。Wenzel先生はSevere Asthma Research Programというアメリカにおける喘息の大規模臨床試験の中心人物であり、研究室では、詳細で系統だった診療データ、各種検査データをもとに、患者さんの検体を気管支鏡下に採取し、遺伝子?タンパク分析、病理組織の研究を行っています。小児科、耳鼻科、産婦人科、呼吸器科とさまざまな分野の医師が多様な視点から喘息の病態を研究し、毎週のミーティングはとても刺激的で本当に貴重な経験をしたと今改めて感じています。

アメリカでの生活

ピッツバーグはアメリカの中でも住みやすい都市の上位にランキングしたこともあり、比較的安全で自然豊かな地方都市です。鉄鋼で栄えた時代から再生し、現在は教育、研究、医療などが注目を浴びています。実は英語がほとんど話せない状態からアメリカ生活を開始し、電子辞書を片手に書類手続きや生活の準備、機材の使用法から研究に関するあらゆること、すべてが手探りでした。周囲の人たちに恵まれたことと楽観的な性格が功を奏し、日本にいた時には想像すらしなかった様々な出来事を、一つずつ楽しむことができました。研究室の雰囲気も良くオンをオフがはっきりしており、全体的に「よく仕事をし、人生も楽しむ」(‘人生を楽しむ’の比重が高めかもしれません)ということを実践しているのが印象的でした。次第に日本全国から集まる各分野の研究者とも交流が深まり、また、さまざまな人種、職種の友人を得たことで、多様な文化、生活様式、考え方に触れることができたことはかけがえのない財産です。私のような単身女性医師やお子さんを連れて渡米されている女性医師もおり、とても多くの方と出会い刺激されました。今後はこの留学経験を研究や実際の臨床に役立てたいと思います。

せんぽ高輪病院 勤務医

11年目 安藤 浩一(あんどう こういち)

略歴
  2001年 足球比分网第一内科入局
  2002年 あそか病院内科 医員
  2003年 昭和大学大学院医学研究科
  2005年 足球比分网呼吸器?アレルギー科 助手(員外)
  2006年 財団法人船員保険会 せんぽ東京高輪病院 呼吸器内科 医員
  2011年 財団法人船員保険会 せんぽ東京高輪病院 呼吸器内科 医長

資格
  日本内科学会認定内科医?指導医
  日本呼吸器学会専門医
  日本呼吸器内視鏡学会専門医
  日本アレルギー学会専門医
  日本がん治療認定医機構認定医
  肺がんCT検診認定医
  日本医師会認定産業医?健康スポーツ医

現在の仕事について

せんぽ東京高輪病院呼吸器内科は、足球比分网呼吸器?アレルギー科の関連施設として、2008年日本がん治療認定医機構認定研修施設、2010年日本呼吸器学会関連施設、2010年呼吸器内視鏡学会関連認定施設、2011年日本アレルギー学会準教育施設の認定を受けました。主に東京都港区白金?高輪地区を中心とした地域の呼吸器診療全般を担っており、肺癌、肺炎、COPD、気管支喘息、間質性肺炎、肺気胸、睡眠時無呼吸症候群など、呼吸器疾患全般を急性期呼吸管理から慢性期リハビリテーションに至るまで、幅広く診療しております。

現在常勤医師2名+非常勤医師1名体制であり、地域のニーズに対してかなり厳しい人員数で診療にあたっております。しかし足球比分网呼吸器?アレルギー科と診療?学術?教育面での連携を維持していくことで、エビデンスに準じた医療を正確、迅速に提供できるよう、スタッフ一同(写真)日々努力しております。

医局員

12年目 白井 崇生(しらい たかお)

略歴
  2000年 昭和大学医学部卒業
      昭和大学医学部 第一内科入局
  2011年 昭和大学医学部内科学講座呼吸器アレルギー内科部門 助教
      足球比分网 総合診療科勤務
専門分野
  呼吸器?肺癌治療

メッセージ

私は2011年6月から昭和大学の総合診療科で勤務しております。呼吸器アレルギー内科では肺癌を専門しております。肺癌治療はここ10年で急速に変化してきました。再発された方、高齢の方などにも治療ができるようになっています。肺癌含めて呼吸器疾患は「苦しい、痛い」といった患者さんがまさしく苦痛をともなうことの多い疾患です。患者さんの症状を聞き、診て、採血やレントゲン?CTなど簡単な検査でその原因を判断して治療します。治療効果もすぐに出るものでなく、慢性疾患も多い分野です。この中でやはり最も大切なのは患者さんの訴えをこまめに聞くということだと思います。そう信じて今まで診療してきました。これからもそう考えています。その分心配な患者さんは毎週外来に来てもらうなどしています。我々の科では2~3人の班体制で患者さんを病棟では診療しています。これも、いつでも苦痛を訴える患者さんに病態をよく理解している者が誰かは病棟にいてすぐに対応できるためです。しかし、今臨床研修制度の変更もあり、入局者が少なくこのことが以前より難しくなっています。大変ですが、その苦痛がとれた患者さんを診るのは、自分のことのようにうれしくなります。また入局者が増え、少しでも早く苦痛がとれるようにできればと思いますので、医学生や臨床研修医の方で興味がある方は是非当科まで連絡ください。

先端がん治療研究所

山岡 利光 講師 (やまおか としみつ)

略歴
  1998年 昭和大学医学部 卒業
  1998年 昭和大学医学部 第一内科 入局
  2002年 昭和大学大学院医学研究科終了
  2003年 ヴァンダービルト大学(米国?テネシー州)
  2006年 昭和大学医学部 第一内科
  2008年 昭和大学医学部 呼吸器?アレルギー内科
  2011年 昭和大学 腫瘍分子生物学研究所

専攻:呼吸器疾患

メッセージ

 平成10年に第一内科に入局以来、呼吸器?アレルギー疾患の臨床とともに、腫瘍分子生物学研究所で、がんの増殖因子?受容体に関する研究を行っています。平成15年から約3年半にわたり、米国?テネシー州のヴァンダービルト大学で、上皮成長因子受容体(EGFR)に関する研究を行ってきました。平成23年より昭和大学 腫瘍分子生物学研究所に異動し、「炎症とがん」「抗がん剤耐性」の研究テーマに取り組む事になります。呼吸器?アレルギー疾患の治療は、現在においても、改良されるべき多くの事項を抱えています。病気の発症や進行のメカニズムが、さらに明らかになり、より良い治療が提供できるように、少しでも貢献できればと思っています。

講座員

教員(専任)スタッフ

役職氏名name
診療科長?教授相良 博典Hironori Sagara
准教授大西 司Tsukasa Onishi
講師横江 琢也Takuya Yokoe
講師橋本 直方Tadanori Hashimoto
講師田中 明彦Akihiko Tanaka
助教中嶌 賢尚Masanao Nakashima

研究業績

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2010年業績
The UGT1A1*28 genotype and the toxicity of low-dose irinotecan in patients with advanced lung cancer. Sugiyama T, Hirose T, Kusumoto S, Shirai T, Yamaoka T, Okuda K, Ohnishi T, Ohmori T, Adachi M. Oncol Res. 2010;18(7):337-42.

Effect of tiotropium bromide on airway inflammation and remodelling in a mouse model of asthma. Ohta S, Oda N, Yokoe T, Tanaka A, Yamamoto Y, Watanabe Y, Minoguchi K, Ohnishi T, Hirose T, Nagase H, Ohta K, Adachi M. Clin Exp Allergy. 2010 Aug;40(8):1266-75.

Pharmacokinetics of S-1 and CYP2A6 genotype in Japanese patients with advanced cancer. Hirose T, Fujita K, Nishimura K, Ishida H, Yamashita K, Sunakawa Y, Mizuno K, Miwa K, Nagashima F, Tanigawara Y, Adachi M, Sasaki Y. Oncol Rep. 2010 Aug;24(2):529-36.

Transforming growth factor-beta stimulates the expression of eotaxin/CC chemokine ligand 11 and its promoter activity through binding site for nuclear factor-kappaB in airway smooth muscle cells. Matsukura S, Odaka M, Kurokawa M, Kuga H, Homma T, Takeuchi H, Notomi K, Kokubu F, Kawaguchi M, Schleimer RP, Johnson MW, Adachi M. Clin Exp Allergy. 2010 May;40(5):763-71.

Comparison of physicians' compliance, clinical efficacy, and drug cost before and after introduction of Asthma Prevention and Management Guidelines in Japan (JGL2003). Suzuki T, Kaneko M, Saito I, Kokubu F, Kasahara K, Nakajima H, Adachi M, Shimbo T, Sugiyama E, Sato H. Allergol Int. 2010 Mar;59(1):33-41.

成人気管支喘息患者を対象としたブデソニド吸入用懸濁液の有効性と安全性の検討 ブデソニド?ドライパウダー吸入剤(タービュヘイラー製剤)との類似性を確認する多施設共同第III相非盲検試験. 足立満(昭和大学医学部呼吸器?アレルギー内科), 大田健. アレルギー?免疫(1344-6932)17巻11号 Page1876-1890 2010.

肺原発低分化型滑膜肉腫の一剖検例. 乳井美樹(昭和大学医学部第二病理学教室), 瀧本雅文, 梅村宜弘, 太田秀一, 奥田健太郎, 廣瀬敬, 足立満. 昭和医学会雑誌(0037-4342)70巻1号 Page97-104 2010.

Phosphatase of regenerating liver-1 promotes cell migration and invasion and invasion and regulates filamentous actin dynamics. Nakashima M, Lazo JS. J Pharmacol Exp Ther 334 2 627-633 2010.

限局型小細胞肺癌化学療法中の骨髄抑制は予後因子か. 屋敷千穂, 廣瀬敬, 杉山智英, 楠本壮二郎, 白井崇生, 大森亨, 足立満, 中村明弘. 癌と化学療法 37巻2号245-249 2010.
2009年業績
Risk factors for frequent asthma exacerbation in Japanese patients with refractory asthma. Mayumi YAMAMOTO, Kenji MINOGUCHI, Naruhito ODA, Akihiko TANAKA, Takuya YOKOE, Toshiyuki TAZAKI, Yoshitaka YAMAMOTO, Yoshio WATANABE, Shin OHTA, Takashi HIROSE and Mitsuru ADACHI. Showa Univ J Med Sci 21 1 1-10 2009.

Patient willingness to undergo chemotherapy and thoracic radiotherapy for locally advanced non-small cell lung cancer. Hirose T, Yamaoka T, Ohnishi T, Sugiyama T, Kusumoto S, Shirai T, Okuda K, Ohmori T, Adachi M. Psycooncology 18 483-489 2009.

Effects of SO2 on respiratory system of adult Miyakejima residents 2 years after returning to the island. Iwasawa S, Kikuchi Y, Nishiwaki Y, Nakano M, Michikawa T, Tsuboi T, Tanaka S, Uemura T, Ishigami A, Nakashima H, Takebayashi T, Adachi M, Morikawa A, Maruyama K, Kudo S, Uchiyama I, Omae K. J Occup Health 59 38-47 2009.

Additional effects of pranlukast in saleterol / fluticasone combination therapy for the asthmatic distal airway in a randomized crosover study. Ohbayashi H, Shibata N, Hirose T, Adachi M. Pulmonary Pharmacology & Therapeutics 22 547-579 2009.

日本人成人気管支喘息患者におけるホルモテロール4週間吸入投与時の有効性および安全性の検討-ホルモテロール後期第Ⅱ相試験. 足立 満、ホルモテロール臨床試験実施グループ. アレルギー?免疫 16 11 1778-1788 2009.

Combination effect between bortezomib and tumor necrosis factor alpha on gefitinib-resistant non-small cell lung cancer cell line. Kusumoto S, Sugiyama T, Ando K, Hosaka T, Ishida H, Shirai T, Yamaoka T, Okuda K, Hirose T, Ohnishi T, Inoue F, Kanome T, Kadofuku T, Saijo N, Adachii M, Ohmori T. Anticancer Res 29 2 2315-23 22 2009.

Phase II study of the combination of nedaplatin and weekly paclitaxel in patients with advanced non-small cell lung cancer. Hirose T, Sugiyama T, Kusumoto S, Shirai T, Nakashima M, Yamaoka T, Okuda K, Ogura K, Ohnishi T, Ohmori T, Adachi M. Anticancer Res 29 5 1733-1738 2009.

Induction chemoradiotherapy followed by surgery for locally advanced non-small cell lung cancer. Kusumoto S, Hirose T, Fukayama M, Kataoka D, Hamada K, Sugiyama T, Shirai T, Yamaoka T, Okuda K, Ohnishi T, Ohmori T, Kadokura M, Adachi M. Oncol Rep 22 5 1157-1162 2009.

Preventive and therapeutic effects of imatinib in Wistar-Kyoto rats with anti-glomerular basement membrane glomerulonephritis. Iyoda M, Shibata T, Kawaguchi M, Yamaoka T, Akizawa T. Kidney Int 75 10 1060-1070 2009.

進展型小細胞肺癌における化学療法中の骨髄抑制と予後の関連性. 屋敷千穂, 廣瀬敬, 奥田健太郎, 山岡利光, 大西司, 足立満, 中村明弘. 癌と化学療法 36巻11号1839-1843 2009.

Osteopontin is involved in migration novel of eosinophils in asthma. Takahashi A, Kurokawa M, Konno S, Ito K, Kon S, Ashino S, Isada A, Hattori T, Maeda Y, Nishimura T, Uede T, Hizawa N, Huang SK, Nishimura M. Clin Exp Allergy 39 8 1152-1159 2009.

Effects of corticosteroids on osteopontin expression in a murine model of allergic asthma. Kurokawa M, Konno S, Matsukura S, Kawaguchi M, Ieki K, Suzuki S, Odaka M, Watanabe S, Homma T, Sato M, Takeuchi H, Hirose T, Huang SK, Adachi M. Int Arch Allergy Immunol 149 3 7-13 2009.

Regulatory role of DC-derived osteopontin in systemic allergen sensitization. Kurokawa M, Konno S, Takahashi A, Beverly P, Susan R, Matsui Y, Kon S, Morimoto J, Uede T, Matsukura S, Kokubu F, Nishimura M, Hizawa N, Huang SK. Eur J Immunol 39 12 3323-3330 2009.

Transforming growth factor-beta stimulates the expression of eotaxin/CC chemokine ligand 11 and its promoter activity through binding site for nuclear factor nuclear factor-kappaβ in airway smooth muscle cells. Matsukura S, Odaka M, Kurokawa M, Kuga H, Homma T, Takeuchi H, Notomi K, Kokubu F, Kawaguchi M, Schleimer RP, Johnson MW, Adachi M. Clin Exp Allergy 40 5 763-771 2010.

Inhibitory Effects of the Mucoactive Agent, Fudosteine, on Leukocyte Elastase-induced Lung Inflammation and Goblet Cell Metaplasia in the Mouse. Watanabe Y, Tanaka A, Yokoe T, Ohta S, Yamamoto Y, Yamamoto M, Tazaki T, Oda N, Nakadate T, Adachi M. Showa Univ J Med Sci 21 3 151-159 2009.
2008年業績
気管支喘息に対するHFA-BDPとFPの多施設無作為比較試験-末梢気道炎症ならびにQOLの変化を中心として. 足立 満、大林浩幸、池田賢次、一ノ瀬正和、大田 健、小畑秀登、國分二三男、佐野靖之、田村 弦、東田有智、平田一人、藤村直樹、安場広高. アレルギー?免疫 8 15 82-93 2008.

Safety and efficacy of inhaled ciclesonide in long-term administration to adult patients with bronchial asthma. Adachi M, Ishihara K, Inoue H, Kudo K, Takahashi K, Morita Y, Masuda K, Sasaki S, Kato R, Miyamotot T. Therapeutic Research 5 29 821-832 2008.

本邦における喘息のコントロ-ルと管理の変化. 足立満、 大田健、 森川昭廣、 西間三馨、徳永章二、 Rachael L DiSantostefano. アレルギー 2 57 107-120 2008.

Comparison of salmeterol/fluticasone ropionate(FP)combination with FP+sustained release theophylline in moderate asthma patients. Adachi M, Aizawa H, Ishihara K, Ohta K, Sano Y, Taniguchi H, Nakashima M. Respiratory Medicine 102 1055-1064 2008.

Hydrofluoroalkane-beclomethasone dipropionate effectively improves airway eosinophilic inflammation including the distal airways of patients with mild to moderate persistent asthma as compared with FP in a randomized open double-cross study. Ohbayashi H,Adachi M. Allergology International 53 231-239 2008.

10%高張性食塩水15分間吸入誘発喀痰法による喘息安定期の末梢気道炎症評価. 大林浩幸、足立 満. アレルギー 57 8 1000-1011 2008.

Transactivation of EGF receptor and ErbB2 protects intestinal epithelial cells from TNF-induced apoptosis. Yamaoka T, Yan F, Cao H, Hobbs SS, Dise RS, Tong W, Polk DB. Proc Natl Acad Sci USA 191177 2-7 2008.

Patient satisfaction with conscious sedation for flexible bronchoscopy. Hirose T, Okuda K, Ishida H, Sugiyama T, Kusumoto S, Nakashima M, Yamaoka T, Adachi M. Respirology 13 722-727 2008.

Increase in reactive oxygen metabolite level in acute exacerbations of asthma. Suzuki S, Matsukura S, Takeuchi H, Kawaguchi M, Ieki K, Odaka M, Watanabe S, Homma T, Dohi K, Aruga T, Sato M, Kurokawa M, Kokubu F, Adachi M. Int Arch Allergy Immunol 146 S1 67-72 2008.

Differential regulation of eotaxin expression by dexamethasone in normal human lung fibroblasts. Suzuki T, Arakawa H, Mizuno T, Muramatsu K, Tadaki H, Takizawa T, Mochizuki H, Tokuyama K, Matsukura S, Morikawa A. Am J Respir Cell Mol Biol 38 6 707-714 2008.

患者調査から浮かび上がる喘息治療の現状と課題成人喘息患者を対象としたインタ-ネット調査より. 美濃口健治、横江琢也、田中明彦、大田 進、熱田 了、高橋和久、橋本 修、大田 健、足立 満. アレルギー?免疫 16 1 72-81 2008.

Activated protein C attenuates leukocyte elastase-induced lung injury in mice. Tanaka A, Minoguchi K, Chen X, Oda N, Yokoe T, Yamamoto Y, Yamamoto M, Watanabe Y, Ohta S, Xu X, Adachi M. Shock 30 2 153-158 2008.

気管支喘息の早期診断基準の提言. 杉山公美弥, 相良博典, 足立満, 美濃口健治, 田中明彦, 井上洋西, 山内広平, 小林仁, 秋山一男, 釣木澤尚実, 谷口正実, 棟方充, 斉藤純平, 佐藤俊, 三嶋理晃, 新実彰男, 松本久子, 大田健, 足立哲也, 長瀬洋之, 中島裕史, 加々美新一郎, 岩本逸夫, 福田健. アレルギー 57 12 1275-1283 2008.
2007年業績
Mutant epidermal growth factor receptor undergoes less protein degradation due to diminished binding to c-Cbl. Hosaka T, Inoue F, Ando K, Ishida H, Kusumoto S, Sugiyama T, Shirai T, Okuda K, Hirose T, Ohnishi T, Horichi N, Saijo N, Adachi M, Nakadate T, Kuroki T, Ohmori T. Anticancer Res. 2007 Jul-Aug;27(4B):2253-63.

Expression of interleukin-17F in a mouse model of allergic asthma. Suzuki S, Kokubu F, Kawaguchi M, Homma T, Odaka M, Watanabe S, Ieki K, Matsukura S, Kurokawa M, Takeuchi H, Sasaki Y, Huang SK, Adachi M, Ota H. Int Arch Allergy Immunol. 2007;143 Suppl 1:89-94.

Differential regulation of chemokine expression by Th1 and Th2 cytokines and mechanisms of eotaxin/CCL-11 expression in human airway smooth muscle cells. Odaka M, Matsukura S, Kuga H, Kokubu F, Kasama T, Kurokawa M, Kawaguchi M, Ieki K, Suzuki S, Watanabe S, Homma T, Takeuchi H, Nohtomi K, Schleimer RP, Adachi M. Int Arch Allergy Immunol. 2007;143 Suppl 1:84-8.

Role of RIG-I, MDA-5, and PKR on the expression of inflammatory chemokines induced by synthetic dsRNA in airway epithelial cells. Matsukura S, Kokubu F, Kurokawa M, Kawaguchi M, Ieki K, Kuga H, Odaka M, Suzuki S, Watanabe S, Homma T, Takeuchi H, Nohtomi K, Adachi M. Int Arch Allergy Immunol. 2007;143 Suppl 1:80-3.

Involvement of Toll-like receptors in the immune response of nasal polyp epithelial cells. Wang J, Matsukura S, Watanabe S, Adachi M, Suzaki H. Clin Immunol. 2007 Sep;124(3):345-52.

Efficacy and safety of inhaled ciclesonide compared with chlorofluorocarbon beclomethasone dipropionate in adults with moderate to severe persistent asthma. Adachi M, Ishihara K, Inoue H, Kudo K, Takahashi K, Morita Y, Masuda K, Sakai T, Kato R, Miyamoto T. Respirology. 2007 Jul;12(4):573-80.

Efficacy and safety of once-daily inhaled ciclesonide in adults with mild to moderate asthma: a double-blind, placebo-controlled study. Adachi M, Ishihara K, Inoue H, Kudo K, Takahashi K, Morita Y, Masuda K, Takada Y, Kato R, Miyamoto T. Respirology. 2007 Jul;12(4):566-72.

Inhibitory effects of suplatast tosilate on the differentiation and function of monocyte-derived dendritic cells from patients with asthma. Tanaka A, Minoguchi K, Samson KT, Oda N, Yokoe T, Tazaki T, Yamamoto Y, Yamamoto M, Ohta S, Adachi M. Clin Exp Allergy. 2007 Jul;37(7):1083-9.

The IL-17F signaling pathway is involved in the induction of IFN-gamma-inducible protein 10 in bronchial epithelial cells. Kawaguchi M, Kokubu F, Huang SK, Homma T, Odaka M, Watanabe S, Suzuki S, Ieki K, Matsukura S, Kurokawa M, Adachi M. J Allergy Clin Immunol. 2007 Jun;119(6):1408-14.

Silent brain infarction and platelet activation in obstructive sleep apnea. Minoguchi K, Yokoe T, Tazaki T, Minoguchi H, Oda N, Tanaka A, Yamamoto M, Ohta S, O'Donnell CP, Adachi M. Am J Respir Crit Care Med. 2007 Mar 15;175(6):612-7.

Phase II study of biweekly administration of docetaxel and irinotecan in patients with refractory or relapsed advanced non-small cell lung cancer. Hirose T, Shirai T, Ishida H, Ando K, Sugiyama T, Kusumoto S, Hosaka T, Nakashima M, Ohmori T, Adachi M. Cancer Chemother Pharmacol. 2007 Jul;60(2):267-74.

教育病院におけるノロウイルス胃腸炎アウトブレイクへの対応. 大西司, 足立満. 感染症学雑誌(0387-5911)81巻6号 Page689-694 2007.

早期治療が有効であったインフルエンザウイルス感染続発侵襲性肺アスペルギルス症の2例. 大西司, 安藤浩一, 楠本壮二郎, 杉山智英, 保坂隆道, 石田博雄, 白井崇生, 中嶌賢尚, 山岡利光, 奥田健太郎, 廣瀬敬, 堀地直也, 足立満. 日本呼吸器学会雑誌(1343-3490)45巻4号 Page349-355 2007.

IL-17Fの下流シグナル伝達経路. 川口未央, 國分二三男, 本間哲也, 尾高美保, 鈴木慎太郎, 渡辺伸, 家城光志, 松倉聡, 足立満. 呼吸(0286-9314)26巻2Suppl. PageS10-S12 2007.

Hydrofluoroalukan-beclomethasone dipropionateとfluticasone propionateの喘息気道炎症と健康関連QOL改善に対する多施設無作為比較試験結果. 大林浩幸、足立満、一ノ瀬正和、大田健、國分二三男、佐野靖之、田村弦、東田有智、平田一人、安場広高. アレルギー 56 6 577-586 2007.
2006年業績
Inhibitory effects of fluvastatin on cytokine and chemokine production by peripheral blood mononuclear cells in patients with allergic asthma. Samson KT, Minoguchi K, Tanaka A, Oda N, Yokoe T, Yamamoto Y, Yamamoto M, Ohta S, Adachi M. Clin Exp Allergy. 2006 Apr;36 (4) :475-82.

Association between lipid peroxidation and inflammation in obstructive sleep apnoea. Minoguchi K, Yokoe T, Tanaka A, Ohta S, Hirano T, Yoshino G, O'Donnell CP, Adachi M. Eur Respir J. 2006;28:378-85.

IL-17F sequence variant (His161Arg) is associated with protection against asthma and antagonizes wild-type IL-17F activity. Kawaguchi M, Takahashi D, Hizawa N, Suzuki S, Matsukura S, Kokubu F, Maeda Y, Fukui Y, Konno S, Huang SK, Nishimura M, Adachi M. J Allergy Clin Immunol. 2006 Apr;117 (4) :795-801.

Synthetic double-stranded RNA induces multiple genes related to inflammation through Toll-like receptor 3 depending on NF-kappaB and/or IRF-3 in airway epithelial cells. Matsukura S, Kokubu F, Kurokawa M, Kawaguchi M, Ieki K, Kuga H, Odaka M, Suzuki S, Watanabe S, Takeuchi H, Kasama T, Adachi M.Clin Exp Allergy. 2006 Aug;36 (8) :1049-62.

The combination of cisplatin and vinorelbine with concurrent thoracic radiation therapy for locally advanced stage IIIA or IIIB non-small-cell lung cancer. T. Hirose, Y. Mizutani, T. Ohmori, H. Ishida, T. Hosaka, K. Ando, T. Shirai, K. Okuda, T. Ohnishi, N. Horichi, H. Kubota, M. AdachiCancer Chemother Pharmacol 58: 361-367, 2006

Phase II study of the combination of gemcitabine and nedaplatin for advanced non-small-cell lung cancer.T. Shirai, T. Hirose, M. Noda, K. Ando, H. Ishida, T. Hosaka, T. Ozawa, K. Okuda, T. Ohnishi, N. Horichi, H. Kubota, M. Adachi Lung Cancer 52: 181-187, 2006.

肺癌化学療法中の好中球減少時の感染症に対するlevofloxacin予防投与の検討. 廣瀬 敬, 大西 司, 石田博雄, 保坂隆道, 安藤浩一, 白井崇生, 奥田健太郎, 大森 亨, 堀地直也, 足立 満 日本胸部臨床 65: 273-279, 2006